11/16  船幽霊の悲劇



11/16  船幽霊の悲劇

この間、といってもひと月近く前にテレビでゴーストシップなる映画を見たのですが、あのグロくて後味の悪い映画の内容はさておき、ゴーストシップを見ていたところ、なんとなく言うまでもない連想の果てに船幽霊のことを思い出したんです。

ええ、船幽霊です。日本の妖怪……というか幽霊?
妖怪と幽霊の違いって何でしょうね?
姿かたちが人間離れしてれば妖怪なのかな……。いやでも小豆洗いは妖怪だしな……。

まぁそれはともかく、
よくよく考えてみたら私、船幽霊について知ってることがあまり無い事に気づいたんです。
 曰く、海で船に乗ってると現れる。
 曰く、柄杓を要求し、渡すとその柄杓で海の水を汲み、船を沈めようとする。
 曰く、底の抜けた柄杓を渡すと助かる。
以上の三点。

どんな姿をしているのか、会わないためにはどうすればいいのか、そもそも船幽霊とはなんなのか?

というわけでちょっと調べてみました。
我らがインターネッツでちょこちょこと。

調査結果↓
そのお姿について。
>>その姿は地方や伝承によっていくつかに大別され、船と亡霊が水上に現れるもの、帆船など船そのものが亡霊として現れるもの(いわゆる幽霊船)、人の乗っている船の上に亡霊だけが現れるもの、海坊主や怪火として現れるもの、山や断崖などの幻影や怪音現象として現れるものなどがあり、以上の現象のいくつかが組み合わさった例も見られる。
……結構節操ないな。
外見に対するポリシーとかないのかしら?
いや、もしかしたら意外と派閥なんかあったりして……

(´ー`)ノ<おっす! おれ伝統と格式の船+幽霊派!
(・∀・)<おいらは意表を突いた幽霊船派!!
('A`)  <ここは日本古来の火の玉派だろ……

日夜、喧々囂々と船幽霊の正しいあり方について議論を重ねているに違いない……( ´∀`)

続いて回避策……は特に見つからなかったので、代わりに行動について。
船を沈ませようとする以外にも、
船のコンパスを狂わせたり、漁船に船幽霊が乗り移って乗員の首を締め上げたり、幻覚を見せて座礁させたりするらしい。
意外といろんな事が出来ます。
なのになぜわざわざ柄杓で……。
恐怖か! じわじわと迫り来る死の恐怖を与えようとしてるのか!! かなりのワルだぞ! 船幽霊!!(゚Д゚;)

そして最後にそもそも船幽霊とは何なのか?
>>もともとこの船幽霊というのは、海で遭難した人の霊と信じられ、その不慮の災難の無念さがその場に残り、後に迷い出るものとされている。

>>水難事故で他界した人の成れの果てといい、人間を自分たちの仲間に引き入れようとしているという。
ほぼ統一されているみたいですね。
まぁ海に出る幽霊なんだから海で何かしらあった人と言うのは当たり前ですね。
逆に山で死んだのに海に出てくるとかワケわからんし。



と、まぁなんとなく調べてみた船幽霊についてですが意外と調べてて楽しかったです(´∀`)

底の抜けた柄杓を渡された船幽霊は、朝日が昇るまで延々と海の水を汲み続け、日の出とともに何処へともなく消え去ってしまうそうです。