7/30  たんじょーび



7/30  たんじょーび

迎えるところの今日である7月30日は私の誕生日であったりします。
今年で25歳。いつの間にこんな歳に……という感覚が一番正しいかもしれません。

どこかで聞いた話によれば。
20歳までの二十年間とそれ以降死ぬまでの体感年数は同じであるという話です。
考えてみれば納得出来なくも無い話ですね。
10歳の少年にとっての365日は、20歳の人のそれに比べ倍の密度を有しています。
歳を経れば経るほどに一日一日の重みが軽くなっていくのでしょう。

あの頃は一ヶ月あれば何でも出来る気がしたけれど、今では一年掛けても出来る気がしない。

それはなぜか?
今の自分は昔の自分よりも劣っているのか?

「自分の限界を知ったのだ」
 そう言えば格好は付くかもしれないが、それはもっぱらやる前に諦める為の常套句にもなっている。
「出来ないことはやらない」
 なるほど確かに利口であるし合理的な考え方だろう。無駄な時間・労力・体力・精神力を消耗しないのはいいことだ。
……けれど、そうやって一生懸命節約したモノたちをいったいどうやって生かしているのか?
使わないことばかりに注力して、使うことを惜しんでいないか?

脳は使う為にあるものだし、心は育ててなんぼだと私は思っている。
他にやることが無いのなら、『とりあえずやってみる』のもきっと悪くないんだろう。


そんなことをつらつらと考えながら過ぎていった二十代前半最後の日でしたっと。