気がついたら月末である。
え、もう7月？
7月ってわたしの誕生月よ？　え？　もう三十路直前？

三十歳……？

もう三十年も生きたの？　冗談みたいな話ね。今の私に三十年分の価値が、経験が、積み重ねがあるのなんて、口が裂けても言えやしない。
三十年という時間は、そんな軽いものじゃないはず。
もっと、もっと厚みがあってしかるべきなのにペラッペラじゃないですか、自分。
吹けば飛ぶようなフワフワとした生き方をしていたから今の自分に成ったのか、いつまでも自由で居続けたいと望んでいたが故に今の自分に至ったのか。
……。
…………。
………………。

「価値」ってなんなんでしょうね？

結局。
自分の人生は自分のものでしかないのだから。自分以外に責任を取る人は、取れる人はいないのだから。自分が満足できる悔いのない生き方をすべきなんだって、そういうことなんでしょうか？
そんな台詞は小学生の時から知っているのにこの歳になるまで実行出来ていないのは、つまり、


あぁ、まったくもう、唐突に見たくもない現実を直視しちゃって、つい感傷的になってしまいました。
やめやめ！　現実なんてチラ見してるだけで充分だ！

ま、それはともかく。
文章だけで食べ物を美味しそうに表現できる人って、あこがれます。
　参考文献：彡(ﾟ)(ﾟ)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」