唐突ですが私は独り言を言う癖があります。
ある、というかあえて作ったというべきか。
私は沈思黙考が苦手で、周りの雑音や脳裏をよぎる雑念にすぐ思考を乱されてしまうため、小声で口にだすことで思考を矯正する癖をつけたのです。

そんな前置きをしつつ、このあいだ会社で席替えがあったのです。
席替え自体は３ヶ月おきくらいにあるので大したイベントではなく、私はこなれた様子で手荷物をまとめて机を掃除し引越し先の席へ移動したわけです。移動先がしばらく使われていなかった席らしくホコリまみれの上に持ち主不明のゴミが置いてあったりと手間のかかる状態であったのですが、ここで私の独り言をいくつか拾ってみましょう。

「そろそろ引っ越しの時間だよな……」「雑巾が見当たらないな……」「これくらいでいいか……」「よいしょ、っと」「はい、ちょっと通りますよー……」「ぅゎっ、きったな……」「ぁー……」「……ふぅ」「やっと終わった……」

全部独り言です。
「ぅゎっ、きったな……」の辺りで独り言が自分の制御を離れている事に気づき内心慌てて口を噤むことにしたわけですが、気づくと独り言が漏れている。むしろ漏れてから気づく。
このぶんじゃ気づかないうちに一体どれだけの人に私の呟きを聞かせてしまったことか。自ら発信するツイッターとはわけが違うのですよ。

そんなわけで。
これは意外とやばい。
私の人的評価にダイレクトに響く。
意識して直そう、と思った出来事でした。